怒りやイライラの感情は、できれば感じたくないものかもしれません。
でも、実は「怒り」は、あなたの心の奥から届いた“本音のメッセージ”でもあります。
誰かの言葉や態度に強く反応してしまうとき、
本当は「分かってほしかった」
「大切にしてほしかった」
という気持ちが隠れていることが多いのです。
このワークでは、怒りを押し込めるのではなく、
感情を通して“自分の本音”に気づいていくプロセスを大切にします。
Step 1:感情を認める
まずは、今の自分の感情をそのまま書き出してみましょう。
書き出しの質問
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今、私は何に対して怒っている(またはイライラしている)?
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その出来事の中で、どんな言葉・態度・状況が特に引っかかっている?
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そのとき、身体はどんな反応をしていた?(胸がつまる・涙が出そうなど)
ポイント
怒りを「よくないもの」と判断しないでください。
その奥には、悲しみや寂しさ、分かってほしいという想いがあるはずです。
例:
「あの言葉を聞いたとき、私の努力を軽く扱われた気がして悔しかった。
わたしがどれだけ大切に思っているかを分かってほしかった。」
Step 2:怒りの奥にある「本当の気持ち」を見つめる
怒りは防衛の感情。その奥には、もっと繊細な本音が隠れています。
書き出しの質問
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本当は何を分かってほしかった?
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どんな言葉をかけてもらえたら安心できた?
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この出来事は、過去のどんな感情を思い出させる?
ポイント
「悲しい」「寂しい」「報われない」などの感情が出てきたら、それは癒しが始まっているサインです。
例:
「“あなたの頑張りをちゃんと見てるよ”と一言言ってもらえたら嬉しかった。
小さい頃も、努力しても認めてもらえなかったな…。」
Step 3:自分の本音を受け入れ、優しい言葉で締めくくる
最後は、自分自身に優しく声をかけてあげましょう。
書き出しの質問
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今の自分に、どんな言葉をかけてあげたい?
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この出来事を通して、何を学べそう?
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怒りをきっかけに、これからどんな関係や在り方を選びたい?
アファメーション例
「私は、自分の大切な想いを分かってほしかっただけ。
それは弱さではなく、誠実さです。」「私は、自分の想いを自分で大切にできるようになっています。」
ワークを終えたら
深呼吸を3回して、「今、私は自分を理解できた」と声に出してみてください。
心が少し落ち着き、出来事を違う角度から見られるようになるはずです。
怒りはあなたの敵ではなく、「自分の心の本当の声」を知らせてくれる大切なサイン。
感情を否定せず、理解へと変えていくことで、内側の調和が少しずつ戻っていきます。
このジャーナルワークは、心を静かに見つめる夜や、
人間関係でモヤモヤした日のリセットにもおすすめです。
あなたが自分自身をもっと理解し、やさしく扱えるようになりますように。